NvidiaSurround機能を使用すると、FullHD(1920*1080)ディスプレイ等を3枚横につなげて表示し、特殊な解像度でプレイすることが出来ます。
以下の様な、とても広い視野になります。
しかし、特殊な環境になりますので、通常では意識しなくてもいい細かい部分まで、注意しなければいけません。
順番に、まとめていきます。
1.システムの最低条件を確認する
まずは、自分の使っている環境のOSを確認しましょう。
Windows 7 (32,64bit)
Windows 8 (32,64bit)
Win7もしくはWin8である必要があります。WinXPやWinVistaは対象外となっています。
2.GPU(グラフィックボード)を確認する
かなり細かく別れています。
シングルGPU(非SLI)から利用できるのは最近のものに限られており、
Geforce GTX 650以上の6xx世代(ただしGTX660を除く)
Geforce GTX 760以上の7xx世代
Geforce GTX Titan
だけとなっています。
Geforce GTX 660 , Geforce GTX 5xx , Geforce GTX 4xx , Geforce GTX 2xxは最低でも2-way SLIが必要です。
一部にクアッドSLIが必要と表記されているものがありますが、それらは1枚に2GPUを搭載しているので、実際には2枚必要となります。
3.システムメモリを確認する
最後に、搭載されているメモリの容量を確認します。
4GB以上が望ましいとされ、それ以下では動作が不安定になる可能性があるとされています。
4.ディスプレイを確認する
使用する3枚のディスプレイは、全て同じ解像度、同期極性である必要があります。
また、必ず3枚である必要があります。
4-1.解像度を確認する
3枚の解像度を確認します。全て同じ解像度でなければ、使用することは出来ません。
一部のディスプレイには、複数の解像度から選ぶことが出来るようになっているものもあります。
4-2.同期極性を確認する
全てのディスプレイが同一メーカーの同一モデルであれば問題ありません。
しかし、別のメーカーだったり、別モデルだったりする場合、これを確認する必要があります。
水平、垂直の2つがあり、それぞれに正負(+/-)があります。
これが3枚全て同じでなければならないため、例えば
Display A:水平+/垂直-
Display B:水平-/垂直-
Display C:水平+/垂直-
このように異なった場合、AとCを交換するか、Bを交換しないと、使用することが出来ません。
同期極性は、メーカーの製品ページに書いてあるものもあれば、取扱説明書などに書いてある場合もあります。
だいたいのメーカーはPDFで取扱説明書をダウンロードできるようになっています。どうにかして表示を見つけましょう。
使用中のモニタは、Monitor Asset Manager(フリーソフト)で確認することも出来ます。
4-*.Monitor Asset Manager
これをインストールし、起動すると、過去に接続されたことのあるディスプレイ情報が全て出てきます。(つまり現在接続中も出てきます)
Display IDs からディスプレイを選択し、Asset Information欄を下へスクロールして「Timing Characteristics」を見つけましょう。
その近辺に「hsync」と「vsync」があるはずです。それが同期極性です。+hsync -vsyncと、極性付きで表示されているはずです。
vsync = 垂直同期
hsync = 水平同期
5.GPU(グラフィックボード)と接続するコネクタを確認する
上記すべての確認を終えたなら、後は接続して設定するだけです。
しかし、接続するコネクタにも指定があり、特にSLIしている場合が厄介なことになっています。
リンク先の「推奨接続」で、使用しているGPUを見つけ、確認して下さい。
●:Surroundに使用するディスプレイを「必ず」接続するコネクタです。
●:Surroundに使用するディスプレイのうち、最後の1枚を接続するコネクタです。(●が2つだけの場合にのみ存在します)
■:Surroundに使用しない、追加ディスプレイを接続するコネクタです。
6.NVIDIAコントロールパネルで設定する
全ての確認が終わり、接続を終えたなら、有効化するだけです。
NVIDIAコントロールパネルを開き「SLI,Surround,PhyXの設定」に移動します。
「Surroundを使用してディスプレイをスパンする」にチェックを入れ、設定をクリックすれば、設定ウィザードが開始されます。
これで超ワイドスクリーンの完成です。お疲れ様でした!
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